葬儀→火葬が終わり、最後に行われる収骨。
収骨を初めてする方であれば、戸惑いや緊張を感じやすい時間かもしれません。
「どのように行えば?」「間違っていたらどうしよう。」
その気持ち、すごくわかります。
私自身、自分の母親を見送るまでは実際にそのような場に立った事があまり
なかったため、不安で一杯でした。
しかし安心してください。
収骨は、決して難しい作法を求められるものではなく、
大切な方を想いながらお骨を拾う時間です。
今回は火葬場での収骨さらには箸渡しの意味についてを紹介しますね。
火葬場で行われる箸渡しの意味・方法
収骨時、まずはじめに故人様との関係性が深い2名が代表となり、
箸を使用してお骨を渡します。
この事を「箸渡し」といいます。
それではなぜ、箸渡しが行われるのでしょうか?
そこには3つの理由があると考えられています。
①この世とあの世をつなぐ行為
箸渡しは、この世からあの世へ大切な方をお送りする行為であると考えられています。
普段では絶対に使わない箸の使い方ですが、
あえて特別な作法にする事で
「ここから先は日常ではない」「今は大切なお別れの時間」と、
心を切り替える意味があります。
②家族と一緒に送るという意味
1人ではなく、2人で1つの骨を拾うという行為は、
「一人で背負わなくていい」「家族で一緒に見送る」という想いが
込められているといわれています。
悲しみを分け合い、支えながら送る…
箸渡しは、その気持ちが自然な形で表す時間でもあります。
③最後まで手を添えるという想い
火葬前は体に触れる事はできませんが箸渡しや収骨の際は、
最後に自分の手でご遺骨を納める事ができます。
これは、「ここまで一緒にきました」「最後まで見送ります」という、
言葉にしない約束のような意味を持っているのです。
なぜ日常では禁止されている箸使いなのか
食事をしている際、「これ食べて、おいしいから!」と
箸同士で食べ物を運ぶ事はマナー違反です。
行儀が悪いからというのが1番の理由ですが、
「箸渡し」の形は日常生活では縁起が悪いとされています。
なぜか・・・それは死を連想させる行為だからです。
だからこそ、日常では避けて葬儀の場のみで行う。
この区別が「生と死をきちんと分ける」という日本人の考えにつながっているのです。
まとめ
上記で紹介しましたが、箸渡しに決まった正解というものはありません。
上手くできなくても手が止まってしまっても、
なんの問題もありません。
しかし、今回紹介した箸渡しの意味を少し頭の隅に入れておく事で、
箸渡しの時間が、「不安な時間」から「静かな手を合わせる時間」へと変わる事あります。
このコラムが、箸渡しに不安を感じている方の心を、
少しでも和らげるきっかけになれば幸いです。
コラム担当 葬儀スタッフ椋野の紹介はこちら